昔から鼻づまりの傾向がありました。普段はあまり気にならず風邪をひいたときなどはそれが顕著に出て、風邪は治っても鼻づまりだけが長引き、鼻声で過ごす苦しい時間がとても嫌でした。
いつものように風邪の後に鼻づまりが長引いたので尼崎市内の耳鼻科に行って診てもらいました。鼻の中をスコープで見てくれましたが、普通の人より鼻腔(鼻の通り)が狭いから少しの腫れでも鼻づまりがすぐに起きると言われました。加えて、「鼻腔が狭いのはレーザー手術でも治療できるんだけどね」と、レーザー治療を奨められるわけではなく、耳鼻科の先生が独り言のように言っていました。そこの耳鼻科では手術は行っておらず、レーザー手術を希望すると他の病院を紹介してくれるのだと思います。
そのときはレーザー手術で鼻詰まりが改善するなんて考えもしなかったことなので、すぐにお願いすることは無かったのですが、その後、何度か風邪を引き、鼻づまり、鼻声の症状が発生する度にレーザー治療のことを思い出し、レーザー治療で鼻腔の狭いのが改善されるなら手術を受けたいと思うようになりました。
いつも診てもらっている尼崎の耳鼻科の先生のところに行って、レーザー手術を行ってくれる病院を紹介してもらっても良いのですが、紹介されるために耳鼻科に行くというひと手間が嫌で、インターネットで鼻腔のレーザー手術をしてくれる病院を自分で探しました。
【病院探し】
地元の尼崎ではアレルギー性鼻炎のレーザー治療、花粉症などの治療としてレーザー手術をしてくれる耳鼻科はありましたが、鼻腔が狭いのを改善するレーザー手術をしてくれる病院はネット上では見つかりませんでした。尼崎の近隣の西宮、伊丹でも探しましたが同じく見つかりませんでした。
神戸、大阪に広げて検索すると、大阪に鼻腔を広げるためのレーザー手術をしている病院がありました。大阪といっても尼崎からはやや遠い場所の病院でしたが、手術の説明がネットにあったのと、日帰りで手術をしてくれるようで、メールでの問い合わせにも対応してもらえ、手術内容や費用などを教えてくれたので、そちらの病院でレーザー手術をしてもらおうと思い病院に行きました。
【初診の内容、手術の選択、料金】
病院に初めて行く前に電話をして、事前にメールで問い合わせをしたことを添えて、鼻腔が狭く、鼻づまりを改善するレーザー手術を受けたいことを伝えました。回答としては、いつでも良いので初診を受けてください、とのことでした。
そして、初めてその大阪の耳鼻科に行きました。鼻の中を動画で撮影され、レントゲン、CTスキャンも受けました。そして、その動画や写真などで自分の鼻の中の通りについて説明してくれました。結果として、鼻腔が狭いうえ、鼻の奥の骨も湾曲していて、それも鼻の通りを狭くしている原因とのことでした。ただ、鼻の骨が湾曲しているのは珍しくなく、普通の人でも多少の湾曲があるようです。先生からは、鼻腔の通りを良くして鼻詰まりを改善するレーザー手術と、鼻の奥の湾曲した骨を治療する手術と2つ提案されました。鼻の骨の湾曲を治療する手術では、同時にレーザーで焼く手術もしてくれるとのことでした。
どちらも日帰りの手術が可能ですが、手術料金は、レーザー手術だけなら約1万円、骨の手術をすると約3万5千円とのことでした。
せっかくなので骨の湾曲を改善して鼻の狭さを根本的に治してもらいたいと思い、骨をいじる手術をお願いしました。先生の診療が終わったあと、手術のための血液検査と看護師の方から手術の説明がありました。
【手術の予約】
まず手術の日どりを決めましたが、予約できる日にちは最短で6ヶ月以上も先でした。それから、手術は日帰りですが、手術をするための事前の検査や説明のために、手術日の前に2回ほど病院に通わないといけないようで、その日程も決めました。ただ、自分としては手術をやる気満々になっているのに半年以上も待たないといけないのは少しがっかりでした。
「レーザー手術だけであれば、もう少し早くできるか」看護師の方に尋ねたら、1ヶ月先の予約が可能で、レーザーで焼く手術は、その当日の時間に来てもらえば、その場で手術をしてくれるとのことでした。
また、レーザーで焼く手術をして、鼻の通りの具合をみてから鼻の骨の手術をするか、キャンセルしてもらっても大丈夫とのことでしたので、まずはレーザー手術をしてもらうことにしました。その日は、1ヶ月先のレーザーの手術と半年先の骨の手術を予約をして終了しました。
その日の診療代は、約1万円でした。初診料、動画撮影、レントゲン、CT、血液検査などの代金です。
【鼻腔のレーザー手術、当日の流れ、料金】
手術は平日の午前中の予約でした。予約時間の15分前ぐらいに耳鼻科に到着。診察の順番を待って自分の番になりました。いつもの診療台に座り鼻の様子を先生に診てもらい、鼻の中に医療器具をぐいぐい入れられました。今まで触られたことのない部分をぐいぐいいじられました。麻酔薬を湿らせた脱脂綿を鼻の奥に入れられていたようです。その日を振返ってもこれが一番辛かったです。
その後、奥の診療ベッドに横にされて20分ぐらい待っていたでしょうか。ついにレーザー手術の始まりです。両方の鼻をレーザーで焼いてもらいました。もっと焦げた臭いがするのかと思っていましたが、想像ほどではありませんでした。焼いている間、ときどき「パチッ」と弾けるような大きな音がしてびっくりしましたが、手術自体は10分ぐらいでしょうか無事に終了。その後、何分かベッドに横たわったまま安静にさせられ、最後に先生の説明を聞いて終了でした。病院にいた時間は1時間ちょっとでした。手術代金は約1万円でした。
【手術後の注意事項】
手術当日は絶対安静です。鼻水を抑える薬と痛み止め、炎症止めの薬をもらい帰りました。
してはいけないこと、鼻をかむこと、鼻水はふくしかありません。薬が効いているせいかそれほど鼻水は気になりませんでした。運動やアルコール、たばこも禁止です。お風呂は血行がよくなるような熱い風呂はダメですが、シャワーは可能です。
その日は、抜歯をしたときのような顔の中心が重だるい感じでしたが、痛みは特にありませんでした。熱や出血がある場合もあるようですが、それはありませんでした。
【手術後の通院】
レーザー手術後、翌日に診療を受けて鼻の状態をチェック、その後1ヶ月間は毎週診療を受けました。その後さらに1ヶ月は、2週に一度診療を受ける必要があります。
尼崎からはやや遠いので通院はけっこうしんどいです。ただ、患者さんは全国から来ているようで尼崎は近い部類のようです。院内の張り紙では、大阪府外からでは尼崎のある兵庫県からの来院患者が一番多く、その他、京都、滋賀、奈良などの近畿圏からはもちろん、関東、新潟、九州、沖縄からも来ているというデータが示されていました。
【手術後の具合、効果】
現在、鼻の調子は好調です。手術後に風を引いていないので長引く鼻詰まりが改善されたか分かりませんが、普段の生活でも鼻の通りが良くなっているのが分かります。手術を受けて良かったです。
鼻の骨の手術ですが、レーザー手術の効果は長続きしないとも聞いたりするので、この際、鼻の骨の手術もしたいと思っています。